こんなところで止まるわけにゃあいかんのだよ。

すんません

すげー暗いコト綴ります。

私情挟みまくりですが、可愛い我が子がそばにいらっしゃる方は、

こういった流れもあるのだということをちょっとでいいから見てもらえると嬉しいです。



あ、バカ長いですよ?







読もうとしてくれてありがとうございます。

気になってくれた方も、とりあえずの社交辞令でも、なんとなくでも、


とにかく自ら暗い内容読んでやろうとか思ってくれてほんとうにありがとうございます。



ごめんなさい。ホントすいません。





我が家で最もせっかちな愛フェレが、

あまりにせっかちすぎて急にお空に走っていってしまいました。





家族みんなの前ではへらっと笑いながら我が子自慢してるのでココで不安ぶちまけさせてください。




去年からしっぽの毛が抜け落ちたりして心配させてたうちで一番元気なコ。

半年とちょっとで嘘のように一気に毛が元通りになり、

季節性のハゲかなぁとも思われていました。

それでもやっぱり、しっぽから毛が抜けるのは副腎の疾患の可能性が大きいので

様子をみることになりました。

フェレットさんは多いんです。副腎というところが膨れてしまう病気。

副腎が腫れると、ホルモン異常を起こして毛が抜けたり陰部が腫れたり、

ほっとくとジワジワと悪化して、少しずつですが、

いつしか全身の毛が抜け落ち、ガリガリに痩せていき、

じきに貧血などで死んでしまいます。


先天性もありますが、原因の一つに『早すぎる去勢・避妊』があります。

フェレットには避妊・去勢は必須なのです。

以下、避妊・去勢の必要性の説明。

普通、フェレットは発情期に交尾をしないと『エストラス(エストロジェン中毒症)』という病気になります。

交尾をしないとエストロジェンと言うホルモンが出続け、

簡単に言うと常に生理が起きている状態で、貧血や細菌感染によって確実に死んでしまいます。

なので、発情がこないように避妊・去勢をするのです。


以上、必要性。


そんなわけで、避妊・去勢は必須。

『早すぎる』避妊・去勢が行われる理由は、

幼いうちに日本につれてきて

可愛いさかりに店に出したほうが売れるから。

繁殖ができない、手術が必須、さらに利益目的で弱いうちから親から離されるということで、

フェレットはペットにするべきでないという声もたくさんあります。

確かに無茶なのかもしれないです。いや、今の状態は完全に酷いです。

確かに無理やりペットにしています。


おっと、ハナシがそれました。


我が子は毛が生えてから、今度は陰部が腫れだし、

どうも副腎疾患の疑いが大きいということでした。

とりあえず尿関係の異常も見る意味で尿検査をしました。



結果、膀胱炎手前の疑い。

まずは膀胱炎を治そうということになり、飲み薬と格闘。


しばらく膀胱炎手前との格闘を続け、いよいよもって副腎と向き合う。


とりあえず、血液検査とエコー。

当然注射やエコーでじっとしてくれるわけもなく、

半日入院で全身麻酔全身麻酔は怖いからしたくないのですがしょうがなく。

朝あずけて、夕方に迎えに行くと腹をつるっつるにそられてもケロッとした我が子。

相変わらず元気そのもの。

このコのしんどそうな素振り見たことない。

結果、レントゲン、血液に異常はナシ。

やはりひっかかったのはエコー。

はっきりわかるわけではないが、どうも副腎が大きい。

それも、一番大きな、大切な血管が通ってる右側の副腎。

逆側はともかく、右側が大きくなりすぎると

血管を巻き込んでしまい、手術でとろうとすると血管もぶち破ってしまう。

手術以外の治療は月一でホルモンを抑える注射を打つという手があるが、

ただごまかすだけで根本的な解決にはならない。

非常に難しい事態。


いつも通ってる病院では難しい手術なので、

フェレットの治療に長けている先生のいる神戸の病院を紹介してもらいました。

神戸の先生との相談の結果、手術をお願いすることに。

手術を行う上でのリスクは以下の通り。

  • 麻酔によるショック
  • 血管を巻き込んでいる大きさであれば少し削るだけになるかも
  • もしくは何もできずにまた腹を閉じる。
  • 術後に電解質のバランスが崩れ、体調を崩す可能性も。


小動物の手術は非常に難しい。

直接死にかかわりやすいようなものではないけど、リスクはたくさんある。

先生はいろいろ教えてくれる。手術の利点欠点、他の方法の利点欠点。

でも、最後は飼い主が、親である私が決めること。


ちょ〜〜〜っとずつとはいえ、

毛が抜け落ちて、ガリガリに痩せて、

もうフェレットかどうかもわからないような外見になっていく。

そんな我が子は見たくない・・・!!

と、思いました。

私は手術を選びました。

相談の結果、23日に手術ケッテイ。

先生はこれまでも、たくさんのフェレットを手術してきた先生。

エキゾチックアニマル大好きな先生。信用は充分です。

ほかの患畜見てたらわかります。

我が子は陰部の腫れと少々の体重減はあったものの、

本人は気にもしてない様子で、相変わらず跳ね回ってました。





23日、午前中に車で病院へ。

血液検査をして問題がなければ手術です。

結果、問題なし。


手術に関しての同意書を書き、一旦帰宅。

手術は午後からで、夕方までには終わるので、大体4時くらいに

術後の報告を自宅の電話にいれてもらうことに。


車で一時間とちょっとかけて帰宅。まだお昼。

家に着くと、数分前に留守電が。





【この伝言を聞き次第、至急、こちらに来てください。

               至急、えー もう直接来ていただいた方がいです】






とにかく、連絡も返さずとにかく来いと。

でも、事情によっては何か持って行かなきゃいかんモノがあるかもとか、

キャリーケースはいるのかとか、




事情を知らぬまま、不安に狩られっぱなしはいやだ



とか、


とにかく事情を聞かず向かう勇気はなかったので電話しました。病院に。



事情を一刻も早く知っておきたかった。

確かな安心材料がほしかった。

もし、もし最悪の事態であっても、先に知っておきたい。

移動中でもいいから心の準備をしたい。

行っていきなり事実を知って平静を保つ器なんぞ持ってない。



電話をかけるとワンコールもしないうちに先生が出ました。





麻酔をかけて20分後に、急に呼吸をしなくなった、と。

いい具合に心臓も動いてたのに、

急に肺に空気を送らなくなって、



現在、既に亡くなってしまってる状態である、と。






うそん。マジですか・・・・

早く、早く病院に行かなきゃ。

しっかりしろ、私。

会いたい、あのコに会いたい。早く。



そればっかり考えてました。

病院に着き、先生に事情を聞きました。


真っ先に会いたかったはずなのに、怖くて聞けませんでした

『あのコは今どこですか』って。


全てを聞くと、こういうことでした。



手術が始まり、麻酔もうまくいってて、お腹を開けて副腎を見ると、

かなり大きく血管を巻き込んでいました。

全て取るのは難しいだろう、ということで、

副腎の一部を削るだけにとどめておきましょう、と手術に立会いにきてた、

私が元々通ってた病院の獣医さんとお話をしていざ切り取りにかかろうという時に、


突然呼吸をしなくなったそうです。

それまではとてもいいリズムで呼吸をし、心臓も動いてたのに、

本当に急に、肺に空気を送らなくなったそうです。

あわてて先生方が薬を投与したり、処置してくれたのですが、


そのまま亡くなってしまったそうです。



原因は、不明。

今まで多くのフェレットさんを手術してきた先生でも、

初めての事態だったそうです。

麻酔のショックであれば、麻酔をかけてすぐに反応が起こる。

呼吸が止まったのは麻酔から約20分後。

もしかしたら、何かの拍子にショック反応が起こったのかもしれない、

心臓なり、副腎なり。

副腎が見えるように他の臓器をよけた時に他の臓器がショックを起こしたのかもしれない。

副腎を切り取りにかかろうとして副腎に触れたコトでホルモンが異常を起こしたのかもしれない。



しかしそんなコト、この病院ではあったことないそうです。

本当に、副腎の手術とは全く関係なく、

こんな思ってもみない原因不明のところで死ぬなんてコトは

初めてだそうです。



私だって思っても見なかったですよ。

術後の心配や副腎が大きくなりすぎてる場合はアタマに入れてましたが、



今まで聞いたこともない事態で突然あっけなく別れを告げられるなんて、

思っても見ませんでした。


たいした別れかたしてねぇんですよね。

『がんばっておいでよ?』って、

だっこして鼻をチョンっとさわってやっただけで。






どんな結末であろうと、手術に踏み切ったのは私です。

何を言われても特別な事情があろうと、

手術をすると決めたのは、親である私です。



先生のせいでも他の誰のせいでもない、私の判断ミスです。

動物飼育の専門家を目指してるくせに、

自分の娘の終生飼養すらできないんです。

まだ、3歳です。平均寿命が6、7年のフェレットで、

たった3年の命にしてしまいました。私がこの手で寿命を断ち切ってしまいました。

手術をしていなければ、確実に今も私の足元ではしゃいでました。

副腎の病気自体は、長期にわたりゆっくり症状が出るものなので、

ほうっておいても1〜2年は生きれます。

痩せていったりするのも、ちょっとずつです。

月一の注射で、脱毛や陰部の腫れは抑えることができるんです。



手術で取ってしまった方がいい場合もあるし、

注射で騙し騙しやっていった方がいい場合もある。


どちらもフェレットによって寿命が長くも短くもなる。


私は、自分の娘の寿命を延ばせる選択ができなかった。



現在、先生も死因が疑問ということで、病理検査のため臓器を大学病院に搬送しました。


先生は、『私が個人的に気になる、というだけで、無理にはお願いしません。

一度お腹開いて、もうこのコがかえってくるわけじゃないのにもう一度開くなんて、

この子にも飼い主さんにもいいことじゃない』

っていってました。

そりゃ私も辛いです。

一度腹切ってしんどい思いして、死んでなお腹開かれる。

おまけに臓器を取られてホルマリンに漬けて知らん場所に持ってかれるんです。



でも、わからないまま終わりたくない。

娘からすれば迷惑この上ない。

遊べない上にいじくりまわされて。家族なのに酷い扱いで。


でも一生懸命してくれた先生が気になってそのまま終わるのは、先生にも悪い。

それにもしかしたら他の患蓄の役にたつかもしれない、

何より私自身原因を知りたい。多分私のエゴ。

私のせいでも、せめて目に見える原因があってほしい、と思ってる。

原因を知ったところで状況は変わらないけど、自分の中のモヤモヤをとりたい。


先生が何度も「申し訳ない」と言ってくださって、

私の涙までもらってくださって、

本当にいい先生です。




我が子と、我が子に関わってくださった全ての方に、

本当に、ありがとうございます。

本当に、申し訳ないです。






明日はひたすら親バカ日記にします。

少々暗いけどね!